9時間目-塩を使ってって?-水彩の技法と塗り方

 

サラ】水彩の技法には、おを使った技法もあるのよ。

フク】? お塩って、お料理に使う?

サラ】そうよ。
水彩では塩を使って、とても美しい模様をつくる技法があるのよ。

水彩は油絵のように、厚く塗り重ねたり、他の素材を取り込んでのマチエール(材質を利用しての凹凸等の特殊効果)を得られない分、水の特性を生かした表現手段があるのよ!

以前、水の妖精とのコラボレーションって言ったけど、今回は塩の妖精も参加しての特別な技法なの。神秘的で癒されるわよー。
水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,葉っぱ,枯葉の完成

やり方は簡単!以下を参考にみなさんも試してみませんか?

【塩を使っての手順とコツ】

1)塩を使う葉っぱに色を塗っておく

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,塩を使う手順-1

まだ色を塗っていない葉っぱに色を塗ります。(たっぷりの水を使った色でウォッシュ)
ここでは下の段の真ん中の葉っぱに緑色と青色のグラデーションで塗っています。

コツは透明感のある濃い色をたっぷりの水で溶いて塗ること。
※すこし水っぽいと感じる濃度がおススメです。そうすることで、塩が水を吸い込みキレイな模様をつくります。

2)色を塗った葉っぱに塩を散らす

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,塩を使う手順-2

たっぷりぬれている状態で塩を散らします。
ここでのコツは、荒塩などの大きな粒子の塩ではなく、
サラサラとした粒子の細かい“精製塩”を使うこと。また、ひと粒、ひと粒、ていねいに散らしていきましょう。

 

3)模様が現れ始める

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,塩を使う手順-2

塩を使った技法では、ドライヤーなどで乾かさず、ゆっくりと自然乾燥させます。しばらくすると、塩が周りの水を吸収して白い結晶のような模様が現れ始めます。

 

4)そのまま自然乾燥させてきれいに乾かす

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,塩を使う手順-3

キレイに乾ききると上の画のような模様ができます。

 

5)拡大してみると・・・

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,塩を使う手順-4

上の画は拡大したものです。塩や水彩紙によっても模様が違ってきます。ここで使った紙はウォーターフォード紙の中目です。
※水彩時間でおススメしているブロック冊です。このメーカーのものは、水彩紙の中でも塩の模様がよく出ます。

残りの葉っぱ2枚も、今までに学んだ技法を使って描いておきましょう。葉っぱの葉脈をリフトアウトで描いたり、影を描き足したりして完成度を高めましょう。

 

6)描いた水彩紙を冊子からはがして完成です!

水彩画,水彩イラストの技法と塗り方,葉っぱ,枯葉の完成

以前の作品と同じように、描いた水彩紙をブロック状になっている冊子からカッターナイフを使ってはがします。水彩の冊子は水で紙がたわむことがないように紙の周りが糊(のり)で固めてあります。糊で固めていない部分が冊子の下の中央部分にあるので、そこにカッターナイフの刃を差し込みすべらすようにしてはがしましょう。はがし終わったら3枚目の水彩画の完成です。


サラ】水彩の技法の第9歩目。塩を使って!出来ましたか?

フク】出来ましたー。すごいキレイ!! 雪の結晶のような、海に浮いているクラゲのような・・・塩でこんな模様ができるなんて不思議~!

サラ】ほんとね! 上手くいかなかったみなさんは、何度もやってみてね。コツがつかめてくると、キレイな模様ができるようになりますよ!

フク】うん。フクも3回目でやっとキレイな模様ができたー。それにしても、水彩って色んな技法があったんだね。   

サラ】技法に関して言えば、まだまだあるんだけど、ここで紹介した9つを知って自由に使えるだけでも充分だと思うの。

さて、みなさんはいかがでしたか?


~3枚目の絵で学んだことのまとめ~

今回の9つの葉っぱをモチーフにした水彩画は、先に学んだ6つの基本技法に加えて、「スパッタリング」「ドライ ブラシ」「塩を使って」の3つの技法をプラスして描きました。
それ以前の技法に比べて、難易度が高く、すぐには上手くいかない場合もありますが、何度かやっていくうちにコツをつかんでいけます。
今回も公園で拾った落ち葉をモチーフにしています。葉っぱの形はそれぞれですが、1つの樹木が落とした葉っぱたちです。私たちの周りには絵のモチーフになりそうな美しいもの、面白い形のものが沢山あります。技法が使えそうなモチーフを探しに自然散策にでかけるのも楽しいですよ。
自分らしい作品作りのために、今まで学んだ水彩の9つの技法を役立てて下さいね。