4時間目-水彩の技法と塗り方-ウェットオンドライとは?

 

サラ】ウェット オン ドライを日本語にすると?

フク】ぬれてる・上に・かわいてる・・・?

サラ】ピンポン!英語は後ろから訳すから、乾いている上に濡れている・・・ね!

水彩の技法で言うウェット オン ドライ(Wet on Dry)は、乾いた絵の具の上に色を重ねて塗ること。

この技法では、透明水彩の真骨頂とも言える透明感が実感できるのよ!
カラーセロファン紙を重ねる感じで楽しいわよー♪

水彩の技法には、よく似た言葉があるから、ここで確認のために復習ね!

ウェット イン ウェットは、塗れている上に塗ること。
ウェット オン ドライは、乾いた上に塗ること。

 

下の2枚目の作品【7枚の葉っぱ】の右側、緑の葉っぱは、ウォッシュした後にウェットオンドライで描いています。


【同じ下絵を使って塗りを実践したい方へ】
この作品の下絵は、キンドル本の特典として、本の中にあるリンクページからダウンロードできます。技法の知識だけでなく、実践しながら習得したい方はダウンロードしてみて下さい。

水彩の技法であるウェットオンドライとグラデーションとバックランで描いた水彩画と線画下絵(ぬり絵)本の紹介


さて、今回も始めましょう。

手順を参考にあなたも試してみませんか?

【ウェット オン ドライの手順とコツ】

手順1)ウォッシュした後に乾かす

水彩画、植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順1

水彩紙にトレースした下絵の右側の葉っぱ3枚に、ウォッシュで色を塗って、きちんと乾かしておきましょう。ドライヤーを使って乾かしてもOK!です。

 

手順2)色を重ねて塗る

水彩画、植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順2

きちんと乾燥していることを確認した後、柔らかい筆で葉っぱの模様を塗ります。
コツは柔らかい筆でさらっと塗ることと、下の色が溶け出してくる前にドライヤーですばやく乾かすこと。
同じ形の2枚の葉っぱの模様も塗って乾かしておきましょう。

 

手順3)さらに色を重ねて塗る

水彩画、植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順3

先に塗った色がきちんと乾いているのを確認した後、柔らかい筆でさらに色を重ねます。
ここでも薄く透明度の高い色をさらっと塗って、ドライヤーですばやく乾かします。
色を重ねることで、カラーフィルムを重ねたような表現をすることが出来ます。
同じ形の2枚の葉っぱも塗っておきましょう

 

手順4)ウェット オン ドライの注意点

水彩画、植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順4

ウェット オン ドライでは塗った輪郭がはっきりし過ぎる場合があります。
この時点では、対象物(ここでは葉っぱ)の形そのものよりも、模様として描いた形がくっきり目立つてしまっています。

 

手順5)自然に見えるように全体に色を薄く塗る

水彩画、植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順5

模様がはっきりし過ぎている部分に薄い色(ここでは緑色)を塗ります。
水を多めに筆に含み軽く塗ります。自然乾燥させることによって、先に描いた模様の輪郭がにじんで溶け出します。
描いた模様の淵がはっきりした形から少しぼやけた感じになり、植物の葉っぱらしい自然な仕上がりになります。

 

手順6)きれいに乾かす時間をとる

水彩画の技法と塗り方(乾かす時間をとる)

乾かしている間に、筆を洗う水を替えたり、パレットを拭いたりして、透明感を最大限演出できるように準備を整えておきます。
絵を描いていると、上手く描けなかったり、煮詰まったりすることがあります。絵を冷静に見る時間や、気分転換をはかるのも完成までの大切なプロセスの一部です。気軽に進めていきましょう。

小鳥のフクちゃんの休憩の取り方は、先の通り。
あなたも休憩をとりながら進んで下さいね。

 

手順7)葉脈をリフト アウトで描く1

水彩画-植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順7

水を含ませた筆を使って葉脈をリフト アウトで描きましょう。
色を取るというのも描き方の一つでしたね。

 

手順8)葉脈をリフト アウトで描く

水彩画-植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライの手順8

水を含んだ筆で描いたら、すぐにティッシュで押さえます。
そうすることで、きれいに色を取ることが出来ます。

 

手順9)リフトアウトで他の2枚の葉っぱも描く

水彩画-植物の葉っぱの描き方-ウェットオンドライで完成9

他の2枚の葉っぱの葉脈もリフト アウトで描いてみましょう。

葉っぱがそこにあるようなリアルな感じを持たせながらも、透明水彩の“透明感”や色彩の豊かさを演出してみましょう。

絵は写真のように見たままに、リアルに描くという描き方もありますが、こう描くと心地良いな、面白いな・・・という、心の導きに従って表現していく描き方もあります。
ここ水彩時間では、心の健康や癒しをテーマに、心地よさに導かれながら、楽しんで技法をマスターしていくことを大切にしています。

 


サラ】水彩の技法の4時間目。ウェット オン ドライ!出来ましたか?

フク】出来ました! ドライヤーですばやく乾かすのも得意になってきました!
そうそう、塗って乾かす・・・を、繰り返してて気づいたんだけど、透明水彩の色って塗った時の色と乾いた時の色が違うんだよね。

サラ】そうなの!そこに気づけたフクちゃんってすごい!そこが透明水彩の難しいところなの。
塗った時は鮮やか色も、乾くとそれが少し色あせて見えてしまう。
だから、色を塗る時は、少し鮮やかな色で塗るように意識してみてね。

裏ワザとして、緑色や茶色を鮮やかに表現したい時は、彩度の高いレモン色をウェット オン ドライで下地として塗っておくといいわよ。
このひと手間で上に塗った色が明るく鮮やかに表現できるの。

また、透明水彩では、透明感がある分、下に塗った色が最後まで透けて見えてしまうから、白い色にしたい箇所は塗り残しながら、薄く明るい色に暗い色を重ねる・・・という順番で塗っていくと失敗が少ないのよ。

フク】なるほどー。透明水彩って奥が深ーい・・・。

サラ】気軽に楽しんで進みましょう。
描いていくと色によっての退色の違いや、紙に浸み込む度合(システイン系の色かどうか)の違いもわかってくるわよ。

さて、あなたはいかがでしたか?

次は、透明水彩らしい美しさが演出できるグラデーションの技法をご紹介します。

5-水彩画の描き方-技法の解説でグラデーションのやり方
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