トレースって?塗る前の準備は?

 

フク】印刷した線画をトレースするって、なぞり書きするってこと?

サラ】そうそう。カーボン紙というインクの付いた紙水彩紙コピー用紙の間にはさんで、線画をなぞり書きするとインクが水彩紙について下絵が描かれるの。
線をペンでなぞるだけだから簡単よ!

フク】ふーん。でもフクは、すぐに色を塗りたい。
トレースってめんどくさそう!

サラ】やってみるとわかるけど、5分~10分くらいで出来るわよ。
線をなぞっていると、とても集中してくるし、日常から離れて、”無心”になれるし。
心が整ってくる感じを体験できるわよ。

フク】なるほどじゃあやってみる。

サラ】では、次にトレースの手順を説明しますね。
あなたも参考にしてみてね!

トレースのやり方と手順

手順1)道具を用意する

水彩画の下絵をトレースする手順1

水彩紙カーボン紙線画マスキングテープボールペンを準備します。
用紙を重ねる順番は、水彩紙、その上にカーボン紙、一番上に線画になります。
カーボン紙はインクの面が水彩紙側になるように置きます。
重ねたら、紙がずれないようにマスキングテープで止めておきます。
また、ボールペンの色は線画が黒なので赤いインクのものがおススメです。

 

手順2)線画の線をなぞる

水彩画の下絵をトレースする手順2

ボールペンで線画の線をなぞっていきます。

 

手順3)途中で確認する

水彩画の下絵をトレースする手順3

なぞった線画が水彩紙に写っているか、途中で少しめくって確認します。
写っていない場合は、カーボン紙が裏と表、逆になっています。

 

手順4)下描きの完成

水彩画の下絵をトレースする手順4

なぞり書きが終わったら、マスキングテープをはがして確認してみましょう。
きれいに描けていれば、下描きの完成です。

 

塗る前の準備

水彩の道具をすでに持っている人はこのまま読み進めて下さい。
まだ持っていない人は【水彩に必要な道具】を参考にそろえてみて下さいね。

1)水彩道具を準備する

水彩の道具・パレット・絵の具・筆

水彩で色を塗る前に、パレットに絵の具を出しておきましょう。
出した絵の具を乾かしておき、塗る時に水を含んだ筆で少しづつ溶かして使います。
特定の絵の具を濃く塗りたい時、広い面を塗りたい時は、別の皿にその色の絵の具だけを出して使います。
他にも、や、筆を洗うための水の入った容器、筆を拭くためのキッチンペーパー、塗りすぎた時にふき取るためのテッシュなどをそろえておくと制作に集中できます。

 

2)水彩で「白抜き」するための道具

水彩で「白抜き」するための道具

透明水彩の絵の具では、白抜きにマスキングインクを使います。このインクをあらかじめ塗っておくことで、絵の具をはじくことができ、紙の白地を残せます。
繊細な絵を描きたい方は用意しておくと効率よく制作できます。
マスキングインク、インクを移す小皿、後で取り除くためのラバークリーナー、クリーナーを切るカッターハサミ、マスキングインク専用に使う小筆などをそろえておきましょう。筆について固まってしまったマスキングインクを取り除くにはマスキングインククリーナーが必要になります。

 

3)効率よく進めるための道具

水彩で効率を上げる道具

ドライヤーを使うことで、塗ったところを早く乾かすことが出来ます。

 


サラ】トレースと塗る前の準備、出来ましたか?

フク】できましたー。トレースって意外と簡単でした!めんどくさがりのフクでも出来たから、今ここを読んでいる人もできると思います。

サラ】では、次は水彩の技法と塗り方に進みます。
初めて水彩画や水彩イラストを描く人には、とっても役立つ技法になります。

 

水彩画の技法と塗り方、描き方