フク】「線画」が印刷できたけど、このまま、この紙に色を塗ったらダメなの?
サラ】水彩は水を使うから、コピー紙のままだと、たわんできて、
キレイに塗れないのよ。
だから、水でたわまない厚い水彩紙の上にカーボン紙を敷いて、
線画をトレースするという手順を踏むの。
トレースって”複写”という意味だけど、
線画の線をペンでなぞるだけで、下描きができてしまうから簡単よ!
フク】ふーん。でもフクは、すぐに色を塗りたい。
トレースってめんどくさそう!
サラ】やってみると分かるけど、15分くらいで出来ちゃうの。
線をなぞっていると、とても集中してくるし、
日常から離れて、”無心”になれるし。
心が整ってくる感じを体験できるわよ。
心の奥にある癒しの森に行く最初のステップね。
お茶のお作法みたいに、水彩時間のお作法は
この心を静かにする・・・から始まるの。
心を静かにした後に、色を塗りだすと、心地よくとても上手に塗れるわよ。
フク】なるほど。じゃあやってみよ。
サラ】では、次にトレースの手順を説明しますね。
▼「 線画」をトレースする手順
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以下の用具を準備しましょう。
・印刷したぬり絵用の「線画」 |
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水彩紙の上にカーボン紙を敷きます。 ※この時、トナー(黒インク)が付いている面を 水彩紙側にします。その上にぬり絵用の「線画」を置きます。 |
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カーボン紙とぬり絵用の「線画」を重ねたら、 四隅をマスキングテープで止めます。 |
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ぬり絵用の「線画」の角に点を打ちます。 ※定規でしっかり線を引いてしまうと、 背景の色が薄い場合は線が目立ちます。 濃い色の場合だけ直線を引くと良いでしょう。 |
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ボールペンで、線をなぞります。
※軽くなぞるだけインクがしっかり着きます。 |
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線をなぞり終わったら、 カーボン紙とぬり絵用の「線画」を取って、 下描きの完成です。 |
サラ】「線画」のトレースが終わったら、
次に、色を塗るための準備を整えておきましょう。
きちんと準備しておくと、その分、集中して楽しむことが出来ますよ!
▼「ぬり絵」をする前の準備
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マスキングテープを使って、 絵の具がはみ出さないように、 枠線の外側を「井」の字にマスキングします。 |
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【用具の準備:マスキング用】
絵の白い部分をマスキングするために以下の用具を ・マスキングインク
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【用具の準備:水塗り用】
紙を湿らせるために以下の用具を準備しておきます。 ・大きめのハケ |
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【用具の準備:彩色用】
彩色するために以下の用具を準備しておきます。 ・透明水彩絵の具 ※絵の具は同系色の色を順にパレットに並べ、 ※筆拭きは、キッチンペーパーをたたんで、 |
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【用具の準備:乾燥用】
早く乾かして先に進む場合に使用します。 ・ドライヤー ※水彩絵の具は自然乾燥することで、 |
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【覚えておくこと】
※水彩紙のはがし方 なぜこの項目をいれたかというと、 |
サラ】さて、トレースと、用具の準備はできましたか?
フク】かんぺきー ♪
サラ】ここまでが ぬり絵をする前にやっておくこと になります。
もう一度、確認のために以下のことをチェックしておいてくださいね。
1)水彩用具の準備・・・・・用具がないと始まりませんね。
2)線画のダウンロード・・・色を塗るための「ぬり絵」の下絵、それが線画です。
パソコンが無い方や、あってもプリンターが無いという方は、
お近くのネットカフェや、
キンコーズなどのプリントサービス店を利用するといいですよ。
3)トレースと塗る準備・・・A4の水彩紙をプリンターにセットして、
プリントすればトレースの手間を省けます。
ですが水彩では水を使うので、どうしてもたわみが出ます。
ちなみに、サラはできるだけ、簡単に水彩を楽しんでもらおうと思い、
トレースの過程を飛ばせないかと試行錯誤しました。
・・・が、失敗に終わりました。
水彩はご自分で水張りした水彩紙か、ブロック冊子型の水彩紙が必須です!
色鉛筆やパステルで描きたい方はプリントするだけでOKです!
ここからは、すぐにぬり絵を初めてもいいですが、
水彩が初心者という方には、
次の「水彩の技法と塗り方」のページをおススメします。
読み終わった時には、
水彩がまったく初めて・・・という人も
そのコツがつかめて、楽しく、簡単に描けるようになってますよ!