水彩で描きたくなるモチーフ
「声に出して読みたい日本語」
という本があります。
この本の中で紹介されている文章を読んでいると、
本当に声に出して読みたくなります。
日本語って、癒しの言語だと思います。
リズムやテンポ、繊細な表現に”美しさ”を感じます。
サラにとっては
「水彩で描きたくなるモチーフ」
というものがあります。
その一つが、葉っぱ。
えっ? 葉っぱ・・・とあなどるなかれ。
葉っぱって、
たった一枚の中にも豊かな色彩を持っていて、
とても美しいのですよ。
秋のもみじの葉っぱ・・・なんてそうですよね。
でも、春の落ち葉の中にも「美しさ」があるんです。
昨日、森で拾ってきた
同じ樹の落ち葉を並べてみると・・・・ね!
水彩が初めての人に、
塗り方の参考にしてもらうために、
「水彩の技法と塗り方」のページを
作成しようと思いました。
それで、ここ数日、
その素材を何にしようかな・・・・と考えていたんです。
この葉っぱ・・・は、
いろんな技法を紹介するのに
とても良い素材だと感じます。
葉っぱを元にページ作成を進めることにしました。
そうそう。
初めに紹介した「声に出して読みたい日本語」は、
リズム・テンポに乗る。
あこがれに浮き立つ・・・
といったテーマに分けて構成されています。
その分け方にも著者の斎藤氏のセンスが光ってます。
この本を読むと思わず声に出して、
暗誦したくなる文章に出逢えることと思います。
学生時代に暗誦した方も多いと思われる、
この本に紹介されているものの中から、
サラの大好きな
次の二つの「声に出して読みたくなる日本語」を。
方丈記(鴨長明)より
ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
枕草子(清少納言)より
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、
少し明かりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。
月のころはさらなり、
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、
ほかにうち光て行くもをかし。
雨など降るもをかし。
声に出して読みたい日本語(単行本)
著者:斎藤孝